設立趣旨


趣旨・目的
 

 現在、高知港・浦戸湾は、高知新港の整備発展にともない、浦戸湾も含めた港の再編整備が進められようとしています。また、これまで港は、人や物を運ぶ拠点として機能中心につくられてきましたが、高知新港の一部供用開始を契機として、浦戸湾全体の空間利用について市民の関心が高まりつつあります。
 私たちは、これを契機に、これまで主に産業や物流の拠点としてとらえられていた港を、美しく親しみのある空間としてよみがえらせ、住民の生活や交流の場として生かすことができないかと考えました。
 今高知NPOでは、「浦戸湾みらい会議」がすでに立ち上がっています。県民の財産である浦戸湾を市民・企業・行政が協力して未来に残していくため、様々な角度から活動をしています。その中で、浦戸湾の美しい自然の景観と、すぐ隣り合わせにある海上物流基地や工場、住宅などの建物・工作物・看板・サインなど人工的な景観との調和を考えた全体計画が必要とされています。
 用途や必要とされる機能を満たし、かつ異なる様々な素材・形・デザインをまとめる一つのキーワードとして「色彩」があります。色は、人々に様々な刺激を与え、快適性や地域イメージを高める重要な役割を持っています。地域ごとの特性を生かした色彩モデルをつくることによって、統一感が生まれ、美しい景観を持ったまちづくりができると考えます。
 「浦戸湾・色彩計画専門部会」では、現在の混色雑然とした浦戸湾を色彩の面から見直し、地元住民や企業の理解・協力を得ながら意見を出し合い、みんなで美しく親しみのある快適な空間へ変えていくモデルケースとして提言を行っていきます。そうすることによって、賑わいや活力が生まれ、誇りをもって未来に繋げていける浦戸湾が創造できると思っています。

浦戸湾みらい会議 「浦戸湾・色彩計画専門部会」