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計画の実現にあたっては、まず浦戸湾周辺のゾーニングとそれごとのイメージカラーなど色彩の指標、実現させていく組織や手続きを明記したマスタープランの策定を行い、実際の工作物への塗装は、新増改築や外壁塗り替え時期にあわせて事業者におこなっていただくことを考えています。 |
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(1)世界に向かってアピールできる個性ある風土づくり 日本のみなとは、経済発展をさせるための工場や物流ターミナルの立地が目的であったためか一部を除いてほぼ画一的な景観を有しています。これらの産業基盤となる施設はこれからも必要不可欠でそこに存在し続けるものですが、それらの色彩の周辺景観との調和を図るだけでも、充分に個性と魅力あるみなとが生み出され、また取り組みを続けることにより世界に対してアピールできる風土を創造することにつながるものと考えます。 (2)市民と産・官・学とNPOの新たなパートナーシップの創造 現在、様々な方面の事業の計画策定や実施にあたって、市民・企業・大学・行政・NPOとの連携協働が大きなテーマとなっており取り組みが開始されているところです。本計画はこれらのパートナーシップなくして実現はありえません。色彩計画の実現に向けての取り組みや実施により得られる経験は、多方面での事業の実施にも役立つ貴重なテストケース、先進事例となると考えます。 (3)交流人口の拡大 現在、高知港は地域経済を支える物流拠点として重要な役割を果たしているものの、、県民市民や県外から訪れる観光客にとって隔たれた存在となってしまっています。別途検討が行われている臨海部再編整備計画や海上交通ネットワーク網計画と合わせて本計画の実現を図ることは相乗効果を生み出すことになり、みなとを訪れる交流人口の増大につながるものと考えます。 (4)みなとまちづくりの推進 高知港は背後に「まち」が隣接している箇所が多くあります。水際線の色彩を美しくすることは、「みなと」と「まち」をより結びつける要素としてはたらくこととなり、「まち」の環境に対して好影響を与えることになります。これは、そこで住んでいる、働いている人が「みなとまち」に対して誇りや親しみを持つことなり、ゴミの不法投棄の減少や県民市民の環境に対する取り組みの活発化、ひいては居旧人口の増加や地価の上昇などにつながるものと考えます。 |
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◆平成15年度◆ 現地調査やアンケートなどの意見集約を実施し、ゾーニングや基本コンセプトを盛り込んだマスタープランの指針となる構想を策定します。 ◆平成16年度◆ 15年度に引き続き検討をおこない、イメージカラーやベースカラーなど色彩に関することや建物の配色を決定する手続きや組織について盛り込んだ「高知港・浦戸湾色彩計画」マスタープランを策定します。 ◆平成17年度◆ 色彩計画マスタープランで位置付けられた協議会・アドバイザリースタッフ組織を構成運営し、手続き・ワークフローに従って建物の塗り替えのアドバイス・決定を継続的に行っていきます。 |