第1回 浦戸湾海辺の環境ウオッチング

平成15年6月15日(日) 灘漁港(高知市横浜)

 

本年度(平成15年度)、高知県では灘漁港(高知市漁業協同組合横浜水産施設)から東の海岸に、環境や親水空間を考えた覆砂事業が進められています。浦戸湾みらい会議では、覆砂前の環境事前調査を実施し、事後調査の基礎資料となるものを作成し、今後の行政政策に反映させることを目的としています。
 その事前調査を地域住民や子どもたちの参加により行なうことで、子どもたちには浦戸湾について、より理解を深めてもらうとともに、親水性化についても関心を持ってもらう貴重な機会になると考えています。また、市民参加による調査や情報発信をすることで、広く県民市民への広報啓発の一助となると考え、今回のウオッチングを実施しています。

 

   浦戸湾周辺の小中学生を始めとして公募で集まった親子連れなど45名と、浦戸湾みらい会議のメンバー等25名の総勢70名が、浦戸湾横浜東地区の灘漁港東側の、海辺の水生生物調査をしました。

 

 

 まず、海洋生物のスペシャリスト高知大学理学部の町田吉彦教授から水生生物についての簡単な説明を受け、実際に現地へ出発。最初はおっかなビックリで軍手をつけて作業していた子供たちも慣れてくると、石をひっくりかえしたり、砂の中をスコップで掘ったり、水辺で網をすくったりしながら、カニやエビ、ヤドカリなどいろいろな水生生物を採取しました。


高知大学理学部 町田吉彦教授

その後、採取した生物の名前などを調べました。そのあいだ中、こどもたちの活発な質問攻めにあい、町田教授はじめ、他の先生方は大忙し^^;
前日にスタッフが調べたもの以外の新種(?)も発見し、最高ではなんと22種類もの生物を採取した参加者もいました。

 最後に、参加者全員に、今日の感想や「浦戸湾がこんな風になったらいいな」ということなどを書いてもらい、その意見を発表しました。
 こどもたちにとっては、目の前の水生生物に実際に触れ調べる、という貴重な体験をすることができ、海辺の環境に関心を持つ機会になりました。

すごいものをみつけたよ(^O^)


タネハゼ

ツメナガヨコバサミ

イソスジエビ

ヨウジウオ

クロコハゼ

ミスジハゼ(?)

ミル(海草)の仲間 など

 

ウオッチングの感想
  • 生き物を調べることができた。海の生き物のことが分かったよ。

  • 引率のはずがすっかり楽しんでしまった。

  • あまり生き物を触ることができなかった子がカニなどを手で取ることができ驚き。

  • 今までまったく関心がなかったが、海の生物のお話をうかがい、現地に行ってみて、楽しいだけでなく、それぞれの性質や働きが興味深かった。これからどんどん観察してみたい。

  • 海辺の生き物がたくさんいて楽しかった。22種類もありました。

  • カニがいっぱいとれてうれしいです。

  • 違う種類のエビをとったつもりが、全部同じエビでした。図鑑と照らし合わせるって大事だなぁと思いました。(とっている時は夢中で気づきませんでした)

  • エンジンや、小さな川みたいなところにゴミが捨てられていた。

  • 海辺でクロコハゼを見つけた。

  • 石の下に魚がいることがわかった。

  • タツノオトシゴの仲間のヨウジウオがいた。タツノオトシゴに似ているけど、どうして土の中にいるのかと思った。

  • 貝同士がびっしりと敷き詰められ、糸みたいなものでくっついていてなんだか不思議です。

浦戸湾 こんなになったらいいなぁ!
  • 水がきれいな海にしたいです。

  • ゴミもなくして、自然な浜を作って欲しい。

  • いつまでもたくさんの生き物を見ることができる海であって欲しいと思います。

  • 海亀がくるような海があると良いと思う。

  • こどもが安全に遊べる砂浜にして欲しいです。

  • こどもたちといろいろな活動ができる浜がいいですね。

  • 砂浜ができたら休憩所とゴミ箱を置いて欲しいです。

他にもたくさんのご意見ご感想をいただきました。

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