第2回 浦戸湾海辺の環境ウオッチング

平成15年6月29日(日) 灘漁港(高知市横浜)

 

 本年度(平成15年度)、高知県では灘漁港(高知市漁業協同組合横浜水産施設)から東の海岸に、環境や親水空間を考えた覆砂事業が進められています。浦戸湾みらい会議では、覆砂前の環境事前調査を実施し、事後調査の基礎資料となるものを作成し、今後の行政政策に反映させることを目的としています。
 その事前調査を地域住民や子どもたちの参加により行なうことで、子どもたちには浦戸湾について、より理解を深めてもらうとともに、親水性化についても関心を持ってもらう貴重な機会になると考えています。また、市民参加による調査や情報発信をすることで、広く県民市民への広報啓発の一助となると考え、今回のウオッチングを実施しています。

 

 

浦戸湾周辺の小中学生を始め、公募で集まった親子など56名と、浦戸湾みらい会議のメンバー等28名、総勢84名が浦戸湾にて『漁』の様子を間近で見学しました。

 海辺の生物調査に続き、第2回目となる今回のウオッチングでは、参加者・スタッフが3隻の漁船やクルーザーに乗り込み、浦戸湾横浜東地区の灘漁港東側で、漁の様子を間近で見学しました。

ほとんどの参加者が「漁を見るのは初めて」ということもあり、イカやカニが網にかかって引き上げられると、拍手や歓声が響きました。
 その後、浦戸湾内でのクルージングでは、普段見ることのない海からの陸の景色を楽しみました。


サシアミ漁をしてくださった谷さん

 港に着くと何が取れたのか参加者でじっくり観察。そして採れたてのイカやカニを調理し、昼食でいただきました。おいしかった)^o^(


とれたカニをさっそくその場で調理


浦戸湾でとれたアサリのパスタ

 昼食の後は、浦戸湾の近くに住み、その変化をずっと見てきた中山忠雄さんに浦戸湾の昔の様子などを聞きました。
昔の浦戸湾は大変きれいだったというお話や、中山さんが子どもだった頃の遊びなど、楽しいお話がたくさん聞けました。


昔のお話をしてくれた中山さん

 漁師さんの仕事を見学したり、昔の浦戸湾について話を聞くことで、本年度覆砂事業の行なわれるこの地域に、子どもたちが関心を持つきっかけになったことと思います。

質問や感想を紙に書いてもらいました

■魚をとるところを見たことがありますか?■

  • 初めて見た・・・32名

  • 前に見たことがある・・・12名

  • 忘れた・・・12名

 

■とれたてのものを食べてどうでしたか?■
  • 素材が良かった

  • すごくおいしかった

  • 松葉ガニよりおいしかった

  • 産卵直後で貝の身がやせていた

 

■漁を見て思ったこと■

  • 網の長さはどれくらいあるのかと思った・・・長さは150m程です
  • 網を上げるのに時間がかかったような気がしました・・・今回はカニを取るために横に長い網を使ったので時間がかかったのかもしれません
  • 思った以上に魚がいた!!

■昔の話を聞いて■

  • 浦戸湾で泳いでいた昔が本当にうらやましい。将来きっと泳げる浦戸湾になると思います。

  • 昔のことがいっぱいわかったよ。

  • 江ノ口川の公害のこと、台風10号のことなど、懐かしく恐ろしく思い出しました。自然のありがたさを再考しました。

  • ’70年の台風の話を聞くことはありましたが、実際体験された方のお話を聞くことができてよかったです。

  • 浦戸湾の水が何メートルも透けて見えるほどきれいだったんですね。

■感想■

  • 楽しかった。

  • もっと船に乗りたかった。

  • 知らなかった魚がいっぱいあった。

  • 波がジャブジャブきてすごかったです。

  • カニがいっぱいとれておもしろかった。

  • 海に行ったらイカとかカニがでっかかった!

■質問■

  • 今後、絶滅危惧種になっているものが、覆砂事業をすることによって増えることはありますか?また、増えすぎて困ることはありませんか?

  • マメコブシガニの種類は何種類ありますか?

  • 昔いて、今はいない魚はなんですか?

  • 海を飛んでいたのは「トビウオ」ですか?

  • 味噌汁に入っていたカニはなんですか?

こんなものがとれたよ(^o^)丿
  • ノコギリガザミ(エガニ)・・・・・2

  • タイワンガザミ(ガザミ)・・・・・31(お味噌汁)

  • イシガニ・・・・・1(標本)

  • 特大のヤドカリ・・・・・2(標本)

  • マイカ・・・・・2(お刺身)

  • カタクチイワシ・・・・・1

  
  
  
 

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