第3回 浦戸湾海辺の環境ウオッチング

平成15年7月13日(日) 灘漁港(高知市横浜)

 

  浦戸湾周辺の小中学生を始め公募で集まった親子など29名と、浦戸湾みらい会議のメンバー等15名、総勢44名が浦戸湾にて、ゴミ拾いやアサリを使った水質浄化の実験をしました。


「リュックサック」落し物?捨てたもの?

 今回は参加者とスタッフ全員でゴミ拾いをしながら、今年度、覆砂事業が行なわれる予定の場所を歩きました。ゴミは小さなビンのかけらから車のタイヤまで様々な種類のものがありました。参加者は袋いっぱいゴミを拾いました。覆砂をする前にまずゴミ拾いをしなくてはいけないねといった意見も出ました。

ゴミ拾いをしながらちょっと貝掘りも行ないました。前回と比べ、アサリは小さいものが多かったものの、途中、藻場(もば)も見つけ、浦戸湾の自然環境が少しずつ復活していることを感じました。また、海辺になぜか「モグラ」を発見!子どもたちだけでなく大人の参加者もスタッフもびっくり!じっくり観察(?)したあと山に帰してあげました。

お昼ごはんにはウオッチング名物「お味噌汁」もありました。お昼ごはんのあとは拾ったゴミを分類し、どんなものが多く捨てられていたか、、どこに捨てられていたかなどを調べ、表にしました。
あわせてアサリが水質浄化に役立っていることを実際に見てみようと、今回アサリを使った水質浄化の実験を行い、その経験から、アサリが浦戸湾の水質をきれいにしてくれているんだろうということを、子どもたちも体感したことと思います。


こんなゴミも落ちていました(ーー;)


ウオッチング名物「アサリの味噌汁」

ゴミ分別中


ただいま実験中・・・・・



この色かな?

アサリが少しずつきれいになっていく過程を
グラフにしました。

■今度覆砂をする海辺について、参加者みんなで意見を出し合いました■

【今ある堤防について】
・堤防に子どもたちに絵を書いてもらいたい。
・明るい堤防になったらいい。

【今後堤防がこうなって欲しい】
・みなが海を見れるような低い堤防がいい。
・小さい子どもが危なくないような堤防がいい。
・釣りのできる堤防が欲しい。

 

砂浜ができた後の要望として
【遊歩道・施設について】
・遊歩道は広くして欲しい。
・衣が島までの海底トンネルを作って欲しい。
・駐車場が欲しい。
・泳ぐ場所。
・採ったものを調べるための「海辺の図書館」が欲しい。
・浦戸湾から桂浜までのサイクリングロードが欲しい。
・野外活動施設が欲しい。
・ベンチが欲しい。
・石で洞窟を作って、子どもの秘密基地にしたい。
・浦戸湾が見渡せる高台。
・木を植える。
・近くにお店屋さんがあればいい。
・小さな子どもでもカニやエビなどがとれるような場所を作ってほしい。

【生き物について】
・魚やカニが絶滅しないゴミのない海。
・たくさんの種類の生き物がいっぱいいたらいい。
・カニ、エビ、貝などを自由に採って生き物にふれあえる。

【砂浜について】
・ハワイのような砂浜。
・きれいな砂浜。
・素足でも歩ける。
・水は青くて砂は白い方がいい。
・小さな貝殻でできた砂。
・沖縄のようなサラサラの砂浜。
・星の砂(貝殻?)にしたらいい。
・家族で潮干狩りがいい。

★★★たくさんの意見が出ました。みんなの夢がかなうといいですね!!★★★

■これから浦戸湾はどのようになっていくのでしょう?■
利用面では、浦戸湾周辺に交流の場を作っていこうという動きがあります。一方、環境面では、下水道整備がすすむにつれて浦戸湾の水質は、少しずつですが良くなってきています。CODという水質調査指標で2以下になれば、泳げる程度なのですが、浦戸湾の今の水質は、CODで3程度です。
 今回実験したように、アサリなどの干潟の生物は、水質浄化能力が高いので、砂浜を作っていくことによって、水質が良くなり、水の中に入って泳げるようになったらいいですね。皆で見守っていきましょう。

 海の生物が本来持っている自浄能力をよみがえらせ、底質は水質をきれいにしようとする取り組みとして「シーブルー事業(海域拡張創造事業)」があります。この事業を行なうことで、きれいな海がよみがえるようになってほしいですね!


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